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お仕事なぅ

なぅ先生のお仕事役立ち情報

お仕事役立ち情報:コミュニケーションのポイント(その5)

 前回は、自分のことを相手に伝える「自己開示」について紹介したね。今回は最後のポイント
「感情の取り扱い」について紹介するよ。
 
◆感情を効果的に取り扱うこと、特に怒りの感情を抑えるのではなく、建設的な方法で表現
 すること


【ポイント5】感情の取り扱い

  感情の中でも特に、“怒り”の感情をどう処理するかは、コミュニケーションを発展させ
 ていけるか、いけないかに強く関わりがあるんだ。

  人によっては、自分の怒りの感情を抑えてしまう人もいるよね。そういう人は、怒りを表
 面に出すと、相手も同じように怒るだろうと思っている傾向があって、他の人が自分に反対
 することだけで不快感を持つことがあるんだ。
  怒りを抑えていると、身体的な面でもいろいろな影響が出てくると言われているんだ。常
 日頃の怒りが溜まって、あるとき突然些細なことをきっかけに、爆発することがあるよね。
  そんなとき相手は、一向に事情が分からないので、お互いに敵意をつのらせてしまうこと
 で最悪の場合、関係が破たんしてしまうことにつながってしまうんだ。

  感情(怒りのみでなく)の表現は、対人関係を築くには大切なことだよね。人は自分の気
 持ちを表現して、他人に聞いてもらったり、受け入れてもらったり、また応えてもらったり
 することを基本的な欲求として持っているんだ。そのため、怒りのような感情も、破壊的で
 はなく建設的な仕方で表現する必要があるんだ。
  最近では、「アンガーマネジメント」といいう言葉で広く知られているね。

  そのためには次のことを参考にしてみてはどうかな。

  (1)いま、ここでの自分の感情に気づいていること。
  (2)自分の感情を認め、無視したり、否定したりしないこと。
  (3)自分の感じていることをつかんで自分のものとしていること。そして自分の行うこと
    に対して主体的に責任を持つこと。
  (4)自分の感情を探ってみる(胸に手を当てて考えてみる)こと、言い争いに勝つことや
    反証だけを求めないこと。
  (5)隠さずに感情を述べてみること。口に出して言っていることと、今、自分が経験して
    いること(心の中に起こっていること)との間に一致があること。
  (6)自分の感情と意思を統合していくと、人間としての成長にもつながっていくこと。

  これまで伝えてきた5つの要素
   1.自己概念
   2.傾聴
   3.明確な表現
   4.自己開示
   5.感情の取り扱い
            がコミュニケーションにとって大切な要素なんだ。


  「コミュニケーション」と通常言われるとき、それは口先でもって、言葉を用いてなされる
 ものだと思われがちだけど、これまでに述べたことからもわかるように、実はその当事者の
 「全人的」な相互関係の問題なんだ。この全人的な関わりを通して、お互いの意味を見出し、
 成長していくことがコミュニケーションなんだね。

 

なぅ先生
私は世の中にどのようなお仕事があるか研究している、なぅ先生です。
これから、お仕事について一緒に勉強していきましょう!!