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なぅ先生のお仕事役立ち情報

お仕事役立ち情報:「働き方改革」について

 今回は「働き方改革」について、特定社会保険労務士の山口先生から、お話が寄せられたので紹介 するよ。

 「働き方改革」について考える
 昨今、「働き方改革」という言葉を本当によく聞くようになりました。「働き方改革は、企
業にとっての最重要課題」、「働き方改革なくして企業の成長なし」と言われる一方で、現場
では「働き方改革って実際には何をすればいいの?」という声が非常に多いのも事実です。

 一億総活躍社会に向けた最大のチャレンジとも言われている「働き方改革」を実現するため
に、今年の3月に発表された「働き方改革実行計画」では、具体的に以下の9つの検討テーマ
を掲げています。
①非正規雇用の処遇改善
②賃金引上げと労働生産性向上
③長時間労働の是正
④柔軟な働き方がしやすい環境整備
⑤病気の治療・子育て・介護等と仕事の両立、障害者就労の推進
⑥外国人材の受入れ
⑦女性・若者が活躍しやすい環境整備
⑧雇用吸収力の高い産業への転職・再就職支援、人材育成、格差を固定化させない教育の充実
⑨高齢者の就業促進

 これらのテーマに対する具体的な対応策も、方向性が見えつつあります。長時間労働の是正
に関しては、罰則付き時間外労働の上限規制などを盛り込んだ労働基準法の改正が見込まれて
います。非正規雇用の処遇改善に関しては、パートタイム労働法・労働契約法・労働者派遣法
などの改正が行われる方向で検討が進められています。この動きは今後、会社の労務管理に大
きな変化をもたらすでしょう。 

 ところで、そもそもなぜ今「働き方改革」なのでしょうか。社会全体で「働き方改革」を進
めようとする背景には様々な要因がありますが、中でも最大の課題は「労働力人口の減少」で
す。
 今後、働き手が急速に減っていく中で、多様な働き方を可能にするとともに、働きに応じた
待遇が得られ、仕事と家庭・地域生活の両立が可能となる働き方を目指さなければ、活力ある
社会を維持するのは難しくなるでしょう。

 これをご自身の会社にあてはめて考えてみましょう。求人を出しても応募がない、採用した
人材が定着しないという理由で、慢性的な人材不足に悩んでいませんか。働いている人の中で
仕事と家庭の両立に苦労している人はいませんか。待遇に不満を抱いて退職していった非正規
労働者はいませんか。この先も発展し続ける会社であるために、貴重な人材が能力を伸ばし、
発揮できる環境を作るにはどうしたら良いか、それを働く人の立場・視点に立って考えていく
のが、あなたの会社にとっての「働き方改革」なのです。優先的に取るべき対策も、会社によ
って自ずと変わってくるでしょう。

 先ほど述べた労働関係法令の改正は、1~2年以内に行われる見込みです。法改正が行われ
、義務化される事項が増えれば、会社にとってたとえ優先度が高くない事であったとしても、
必ず取り組まなければいけません。そうなる前に、国としての具体的な取組事項が決まってい
ない今だからこそ、各会社にとっての「働き方改革実現のために必要な取組み」を考え、実行
に移しましょう。ポイントは、「働く人の視点」に立つことです。

                         ≪特定社会保険労務士 山口民枝≫
 

なぅ先生
私は世の中にどのようなお仕事があるか研究している、なぅ先生です。
これから、お仕事について一緒に勉強していきましょう!!