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なぅ先生のお仕事役立ち情報

最近の若者の働き方に対する意識について

 今回は、人材採用・人材の定着の面で苦労されている事業主の方への情報提供とさせていただきます。

 皆さんは北海道の新卒で就職された学生・生徒さんが、就職後3年以内に離職してしまう割合をご存じですか。

 最近のデータを見てみますと、過去3年間の離職状況は以下のような状況となっています。
(令和4年11月21日 北海道労働局ホームページに掲載)

北海道の卒業時から令和4年4月までの間における離職率 (卒業年月 : 平成31年3月)
区分 1年目 2年目 3年目
新規高卒就職者 19.1% 11.2% 11.3% 41.6%
新規短大等卒就職者 16.8% 11.9% 12.8% 41.5%
新規大卒就職者 12.9% 10.7% 10.2% 33.9%

 北海道の場合、高卒・短大等卒・大卒ともに全国平均より高く、特に高卒は全国35.9%に対して北海道は41.6%と、その差は顕著です。

 また、若年者の初職が正社員の場合の離職理由の主なものは「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」、「人間関係がよくなかった」、「仕事が自分に合わない」というのが主な要因だそうです。(JILPT資料シリーズ「若年者のキャリアと企業による雇用管理の現状:「平成25年若年者雇用実態調査」より」参照)

 新卒者からすれば「苦労して就職したのに」、事業主の方からすると「ようやく採用できたので、早く戦力となってもらうためにと育成に努力してきたのに」という残念な思いが残ります。

 このように働く若い方と働いてもらう側の事業主の方が残念な思いをしなくて済むようにするためには、働く若い方の「働き方に対する意識」を事業主の方々が理解し、それを意識した「働いてもらい方」の工夫をしていく必要があるのではないでしょうか。

 最近の新入社員の意識を理解していただくための情報として、「2022年度 新入社員意識調査」(一般社団法人日本能率協会)の中で、まずは全体的な傾向がまとめられている【トピックス】を見てみたいと思います。

  1. 理想の上司・先輩は、「仕事について丁寧に指導する人(71.7%)」が1位で2012年以降の調査で過去最高。2012年度数値の高かった「場合によっては叱ってくれる上司・先輩」や「仕事の結果に対する情熱を持っている上司・先輩」は大幅にダウン。
  2. 仕事の不安は、人間関係「上司・先輩などの職場の人とうまくやっていけるか(64.6%)」が1位。
  3. 抵抗がある業務は「指示が曖昧なまま作業を進めること」が1位。
  4. 意欲や能力を高めるための上司や人事への期待は、「成長や力量に対する定期的なフィードバック」が6割。
  5. 仕事よりもプライベートを優先したい人は8割。
  6. 仕事は、「量」より「質」で評価してほしいが8割。
  7. キャリアイメージを描いている人は5割。そのうち5年先が3割、10年先が3割。

 事業主の皆さん、どのように感じられましたでしょうか。

 昔からある「仕事は見て覚えるものだ」「遅くまで残業をやっている社員を、頑張っていると評価する」「子供が熱を出したので休みますという社員をやる気がないと感じてしまう」という感覚は変えなければ、「この会社で働きたい」という“若い人に選んでもらえる会社”にはなれないということです。

 また、東京商工会議所が行った「2022年度 新入社員意識調査」の中に、「就職する会社を選ぶ上で魅力に感じる企業の制度」の問いに対して、上位となったのは「年次有給休暇取得の推進(42.5%)、「時差出勤・フレックスタイム制勤務(41.9%)」、「テレワーク(在宅勤務)(36.1%)」などの働き方に対する選択肢が上位となったとあります。また、「資格(検定)等の取得支援」、「人材育成体系(研修)の充実(38.8%)」など、入社してからの成長やスキルアップに関する選択肢も上位となったとあります。

 「今の若いやつは」という前に、このような若い方々の働き方に対する意識に応えられる会社にしていくことが重要ではないでしょうか。

なぅ先生
私は世の中にどのようなお仕事があるか研究している、なぅ先生です。
これから、お仕事について一緒に勉強していきましょう!!