多様な働き方を実現するための求人票の見方
皆さんは最近、働き方が大きく変化しつつあるのをご存じですか。今回は最近の「多様な働き方」の特徴を確認し、求人情報のどこを確認すれば「多様な働き方」が分かるかについてお知らせしたいと思います。
なぜ「多様な働き方」が必要になったのか、また、「多様な働き方」とは実際どのようなものなのかを考えていきましょう。
まずはなぜ今、「多様な働き方」が必要になったのか。
将来、少子高齢化により現役の働き手(15歳以上65歳未満:生産年齢人口)が大きく減少し、労働力不足、経済規模の縮小など社会的・経済的な課題が深刻化することが最大の要因です。
この状態を回避するためには「働く」ことにかかわるすべての人の「働き方」に対する意識を変える必要があり、そこに着目したのが「働き方改革実行計画」(平成29年3月)です。
その「働き方改革実行計画」の構成は以下の13項目からなっています。
- 働く人の視点に立った働き方改革の意義
- 同一労働同一賃金など非正規雇用の処遇改善
- 賃金引上げと労働生産性向上
- 罰則付き時間外労働の上限規制の導入など長時間労働の是正
- 柔軟な働き方がしやすい環境整備
- 女性・若者の人材育成など活躍しやすい環境整備
- 病気の治療と仕事の両立
- 子育て・介護等と仕事の両立、障害者の就労
- 雇用吸収力、付加価値の高い産業への転職・再就職支援
- 誰にでもチャンスのある教育環境の整備
- 高齢者の就業
- 外国人の受入れ
- 10年先を見据えたロードマップ
これらを実行するための法律改正も随時行われています。また、コロナ禍の問題で計画の推進に拍車がかかった項目もあります。
つぎに、「働き方改革実行計画」の背景にあるねらいである、「働き方改革の意義」(働き方改革実行計画より)を見ていきたいと思います。
- 「働き方」は「暮らし方」そのものです。
- 「働き方改革」は、日本の企業文化、日本人のライフスタイル、日本人の「働く」ことに対する考え方そのものに着目した改革です。
- 長時間労働は、健康の確保だけでなく、仕事と家庭生活の両立を困難にし、少子化の原因や、女性のキャリア形成や男性の家庭参加を阻む原因のひとつになり得ます。
- 長時間労働を是正すれば、ワーク・ライフ・バランスが改善し、女性や高齢者も仕事に就きやすくなり、労働参加率の向上に結び付くことが期待できます。
- 経営者の方は、どのように働いてもらうかに関心を高め、労働生産性向上について意識してみましょう。
- 「正規」、「非正規」という2つの働き方の不合理な処遇の差は、正当な処遇がなされていないという気持ちを「非正規」労働者に起こさせ、頑張ろうという意欲をなくしてしまう可能性があります。
- 正規と非正規の理由なき格差を埋めていけば、自分の能力を評価されていると納得感が生じます。納得感は労働者が働くモチベーションを誘引するインセンティブとして重要であり、それによって労働生産性が向上することが見込まれます。
上記の「働き方実行計画」「働き方改革の意義」から、私たちの身近なことで意識改革が必要な例をいくつか挙げてみたいと思います。
- 男性は仕事、女性は家事・育児という役割分担意識
- パート・有期雇用社員は低い賃金でも仕方がないという意識
- 残業代で収入を増やそうとする考え方
- 能力と時間があっても兼業・副業はいけないことという思い込み
- 仕事は同じ場所で、一律に就業しないと生産性の向上は図れないという思い込み
など
今まで見てきました、「多様な働き方」について求人情報のなかでは、
- フレックスタイム制、裁量労働制、変形労働時間制、テレワークなどの導入状況
- 時間外労働の月平均時間はどのくらいか
- 育児休業(男性・女性)等の取得実績
- 管理職に占める女性の割合
- 年次有給休暇の取得率
- 定年後、70歳までの再雇用制度の有無
- 兼業・副業の可否
などをしっかり確認するようにしてみてください。

- 私は世の中にどのようなお仕事があるか研究している、なぅ先生です。
これから、お仕事について一緒に勉強していきましょう!!






