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なぅ先生のお仕事役立ち情報

お仕事役立ち情報:自分について考えてみましょう(自己分析・自己理解)(Ⅱ)


今回は自己分析・自己理解を進めるうえで使えるサイト・ツール等についてご紹介いたします。

皆さんは「ジョブ・カード」についてご存じでしょうか。ジョブ・カードは、2008年度か
ら本格的に運用されたもので、今の形になるまで幾度も改善が加えられ、非常に使いやすいも
のになっています。
今回は、このジョブ・カードについて簡単にご紹介させていただき、ジョブ・カード制度のな
かの「自己理解」についてご紹介いたします。

ジョブ・カードは、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を
担うツールであり、個人のキャリア・アップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、
労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援の下、求職活動、
職業能力開発などの各場面において活用するものです。
            
①生涯を通じたキャリア・プランニング
キャリアコンサルティング(*1)等の支援の前提となる個人の履歴や、支援を通じた職業経
験の棚卸し、職業生活設計等の情報を蓄積し、訓練の受講、キャリア選択等の生涯のキャリア
形成の場面において活用する「生涯を通じたキャリア・プランニング」のツール

②職業能力証明
免許・資格、教育(学習)・訓練歴、職務経験、教育・訓練成果の評価、職場での仕事ぶりの
評価に関する職業能力証明の情報を蓄積し、場面・用途等に応じて情報を抽出・編集し、求職
活動の際の応募書類、キャリアコンサルティングの際の資料等として活用する、職業能力を「
見える化」した「職業の能力証明」のツール
以上、ジョブ・カードとは|ジョブ・カード制度総合サイト|厚生労働省 (mhlw.go.jp)より
*1:「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力
開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと(職業能力開発促進法より)

このジョブ・カードは、「職務経歴シート」「職業能力証明(免許・資格)シート」「職業能
力証明(学習歴・訓練歴)シート」「職業能力証明(訓練成果・実践成果)シート」で過去を
振り返り、現在を確認し、「キャリア・プランシート」で将来を展望するという構成になって
います。
作成には時間や手間もかかりますが、一度作成しますと、次からは変更となった情報を追加・
修正していくだけになりますので、使い勝手のいいツールといえるでしょう。

また、この「ジョブ・カード制度総合サイト」の中に「自己理解・仕事理解」のページがあり
ます。「自分を理解する」では次のようなチェック・診断項目が用意されています。

◇職業スキルチェック
ここでいう「職業スキル」とは、職業に直結する「職業特殊スキル」だけではなく、コミュニ
ケーション能力、いわゆる読み書きそろばんといったような、就労全般に普遍的に求められる
基礎的な能力等も含めたスキルが想定されています。
この「職業スキルチェック」でご自身の職業スキル等について考えてみましょう。

◇RIASECで適職診断してみる
RIASECとは、アメリカの心理学者であるジョン・L・ホランドによって開発された性格タイプ
に基づくキャリアと職業選択の理論で、個人のパーソナリティと職業をそれぞれ「R:現実的
(Realistic)、I:研究的(Investigative)、A:芸術的(Artistic)、S:社会的(Social)、E:企業的
(Enterprising)、C:慣習的(Conventional)」の6つに分類し、個人のパーソナリティの分類
と職業の分類が一致すると適職になりうるとされ、この理論をもとに作成されたのがRIASEC
診断といいます。
RIASEC診断では、診断結果で出たタイプに合った職業を紹介してくれるため、適職探しのヒ
ントとなるキャリア理論として利用されています。ぜひ、活用してみてはいかがでしょうか。
 
◇大事にしたい価値観を診断してみる
この項目では、個人がキャリアを選択していくうえで絶対に譲れない軸となる価値観や欲求、
能力など、「自己理解」を深めるための診断を行うことができます。前回ご説明した「キャ
リアの棚卸し」と並行して取り組んでみてください。

以上、今回は自己分析・自己理解を進めるうえで使えるサイト・ツールについてご紹介いた
しました。是非、ジョブ・カードや各種診断をご活用ください。
 
次回は、「仕事について調べるには」をテーマに情報提供させていただきます。

 

なぅ先生
私は世の中にどのようなお仕事があるか研究している、なぅ先生です。
これから、お仕事について一緒に勉強していきましょう!!