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お仕事なぅ

なぅ先生のお仕事役立ち情報

お仕事役立ち情報:職場でのコミュニケーション

 今回は、特定社会保険労務士の山口先生から、職場でのコミュニケーションについてのお話が寄せられたので、紹介するよ。
 コミュニケーション能力は、現在、企業が人を採用するに当たって重要視するものの一つなんだ。
 働いている人も、求職活動をしている人も、ぜひ参考にして、コミュニケーションについて考えてみてね。
 
 【職場のコミュニケーションを活発に ~まずは雑談から~】
  6月になりました。
  4月に入社した新入社員は、新しい仕事にも慣れてきた頃かもしれませんね。
  その一方で、やる気に満ちて入社してきたものの、このところ元気がなかったり、口数が
  少なかったり・・・という、気がかりな社員が見受けられるのでは。また、新入社員に限ら
 ず、メンタルヘルス不調の社員がいる、職場の雰囲気が良くない、といった悩みを抱えてい
 る会社も少なくないと思います。
 
  「労働者健康状況調査」(2012年)では、職場で強いストレスを感じる事柄の1位は、
 「職場の人間関係の問題」となっています。また、「勤労生活に関する調査」(2007年)で
 は、勤務先を選ぶ際に重視する要素の第1位が「職場の人間関係が良い会社」となって
 います。

  職場の人間関係が、社員のパフォーマンスや、会社の人材定着に大きな影響を与えている
 ことが、これらの調査結果から伺えます。会社としても、職場の人間関係やコミュニケー
 ションに着目し、何らかの対策を取る必要があると言えそうです。

  実際に、先輩社員と後輩社員がペアを組み定期的に面談を行う「メンター制度」を導入す
 る会社や、職場内で「おやつの時間」を設けて積極的にコミュニケーションを図るなど、具
 体的な取り組みを始めている会社もあります。
  手法は様々ですが、取り組みを行った会社では、「社員の定着率が上がった」、「社内で
 の会話が増え、仕事上のミスが減った」、「家庭の都合で休む時も、周囲がサポートしてく
 れるようになった」などの声が聞かれ、社員の定着や従業員満足度の向上に効果が出ていま
 す。

  そうは言っても、「大胆に制度を導入するのは難しいが、何かできないだろうか。」とい
 う段階で立ち止っている会社も多いのではないでしょうか。
  そのような会社では、まず意識的に「雑談」することお勧めします。

  仕事で初対面の人と話す場で、最初は堅苦しい雰囲気だったのが、趣味の話などの雑談か
 ら意気投合し、話がうまく進んだという経験はありませんか。
  雑談をきっかけに、気まずい雰囲気が一転し、お互いに良い結果が得られることはしばし
 ばあります。
  逆に、言いづらいがために上司への報告を後回しにし、問題が大きくなってしまった経験
 も、誰しも一度や二度はあるのではないでしょうか。

  しかるべきタイミングで必要な人を対話することで、より効率的で意味のある仕事ができ
 るはず。
  そのためには、普段からお互いを信頼し、余計な気を遣うことなく対話ができる関係性を
 築いていることが必要です。
  雑談の中でも「わかるわかる」と共感し合えれば、信頼関係は深まります。

  パソコンに向かってする仕事が増え、隣の人が何の仕事をやっているかさえ分かりづらく
 なった今の時代だからこそ、積極的に「雑談」してみてはいかがでしょうか。
  もちろん、私語ばかりで一向に仕事が進まない、というのは困りものですが。

  北海道では一年で最も爽やかな6月。
  北海道の気候のように、風通しがよく気持ちの良い職場となるよう、まずは「雑談」から
 始めてみませんか?

                         ≪特定社会保険労務士 山口民枝≫
 

なぅ先生
私は世の中にどのようなお仕事があるか研究している、なぅ先生です。
これから、お仕事について一緒に勉強していきましょう!!